公開日:2026.09.18
旅行中の空き巣対策とは?警察庁データで見る侵入手口と留守宅の備え
旅行や帰省などで数日間家を空ける際、気になることの1つが留守中の防犯対策です。警察庁では、家人などが不在の住宅に侵入して金品を盗む手口を「空き巣」としており、侵入者は下見の際に留守かどうか?侵入しやすい家か?逃げやすいか?などを確認するとしています。
では、留守中の住まいを守るために、出かける前にどのような対策ができるのでしょうか?警察庁が公表するデータや防犯情報をもとに、侵入窃盗の傾向や侵入手口、旅行前に確認しておきたい防犯対策をご紹介します。
目次:
忙しい人向けにこの記事の要約
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空き巣は住宅で最も多い侵入手口
2025年の侵入窃盗は4万7,233件で、3年連続の増加です。住宅では空き巣が1万1,575件で最も多く、検挙率は46.3%に下がっています。 -
侵入者は「留守かどうか」と「5分」を見ている
下見でまず確かめるのは留守かどうか。侵入に5分かかると約7割があきらめるとされています。 -
出発前の3つの対策と、留守中の見守り
留守を悟らせない・侵入に時間をかけさせる・見られていると思わせる。家を離れているあいだの「目」はセキュリティカメラが担えます。
データで見る、いまの空き巣被害
侵入窃盗の件数は長いあいだ減り続けてきました。ところが、ここ数年で流れが変わっています。
侵入窃盗は3年続けて増えている
警察庁によると、2025年の侵入窃盗は4万7,233件でした。2022年の3万6,588件から、3年連続で増えています。このうち住宅で発生した侵入窃盗は1万8,007件です。
| 年 | 侵入窃盗 | うち住宅で発生 |
|---|---|---|
| 2021年 | 37,240件 | 18,386件 |
| 2022年 | 36,588件 | 16,524件 |
| 2023年 | 44,228件 | 18,379件 |
| 2024年 | 43,036件 | 16,962件 |
| 2025年 | 47,233件 | 18,007件 |
住宅で最も多い手口が、空き巣
住宅で発生した侵入窃盗の1万8,007件を手口別でみると、空き巣が1万1,575件で最も多くなります。続いて、夜中に家人が寝ている隙を狙う忍込みと、在宅中の油断を突く居空きの順で発生しています。
| 手口 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 空き巣 | 10,968件 | 11,575件 |
| 忍込み | 4,076件 | 4,621件 |
| 居空き | 821件 | 675件 |
住宅の種類で見ると、空き巣の被害は一戸建に集中しています。8,214件で、共同住宅を合わせた数を大きく上回ります。
捕まる割合は、下がっている
住宅で起きた侵入窃盗のうち、2025年に検挙まで至ったのは46.3%でした。前年は52.1%ですから、1年で下がっています。半分以上は、犯人が見つかっていません。
被害に遭ってから取り返すのは、それだけ難しいということです。対策の重点は「入られた後」ではなく「入られる前」に置くほかありません。
出典:警察庁「令和7年の刑法犯に関する統計資料」 (2026年8月) / 警察庁「令和7年の犯罪情勢」 (2026年2月)
侵入者は何を見て、どこから入るのか
警察庁は「住まいる防犯110番」というサイトで、侵入者の心理と行動を公開しています。
下見でまず確かめるのは、留守かどうか
侵入者の多くは下見をします。そのとき見るのは3つ、「留守かどうか」「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」です。
では、どうやって留守を見抜くのか。警察庁が最も多いと挙げているのは、インターホンを鳴らしてみる方法です。呼び出し音が鳴って出てみたら誰もいない。そんな経験をした方もいらっしゃると思います。いたずらだと決めつけず、安全を確保したうえで周囲に不審な人がいないか確かめてください。
郵便受けに新聞や手紙が溜まっているのも、外から留守が見える状態です。警察庁も「旅行などで留守にする場合は、新聞をとめましょう」とはっきり書いています。
一戸建て住宅は窓から、共同住宅は玄関から
住宅への侵入口は、住まいの形で大きく違います。
| 住宅の形態 | 認知件数 | 最も多い侵入口 | 2番目 |
|---|---|---|---|
| 一戸建住宅 | 8,214件 | 窓 5,006件 | 表出入口 1,340件 |
| 3階建以下の共同住宅 | 2,095件 | 表出入口 1,031件 | 窓 776件 |
| 4階建以上の共同住宅 | 1,266件 | 表出入口 822件 | 窓 290件 |
一戸建住宅で狙われるのは窓です。しかもその大半がガラス破りで、5,006件のうち3,577件を占めます。警察庁によれば、通常の窓ガラスなら数秒で割れます。防犯の意識が玄関の鍵に向きがちなぶん、窓は手薄になりやすい場所です。
共同住宅では逆に、玄関などの表出入口が最多になります。4階建以上では822件のうち403件が鍵を開けられての侵入で、その大半にあたる339件が合かぎでした。ここで効いてくるのは窓の強度ではなく、鍵をどう管理しているかです。
手段だけを取り出すと、最も多いのがガラス破りで4,665件、次いで無締りの3,864件でした。鍵のかけ忘れだけで、いまも年間4,000件近くが被害に遭っています。
5分が分かれ目になる
警察庁の資料に、はっきりした数字があります。侵入に手間取って5分かかると、約7割はあきらめる。10分を超えると、ほとんどがあきらめる。
つまり、守る側がやるべきなのは、侵入を不可能にすることではありません。5分をしのぐことです。この見方に立つと、補助錠1つ、防犯フィルム1枚の意味が変わってきます。
もう1つ、侵入者が嫌がるものがあります。人の目です。犯行をあきらめた理由として多く挙げられているのは、「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ見られた」ことでした。
出典:警察庁「住まいる防犯110番」 / 警察庁「令和7年の刑法犯に関する統計資料」 (2026年8月)
旅行前にやっておきたい3つの防犯対策
警察庁の防犯情報をもとに、旅行や帰省などで家を空ける前に確認しておきたいポイントを3つ整理します。
留守だと悟らせにくくする
警察庁によると、侵入者は下見の際に「留守かどうか」を確認するとされています。新聞や郵便物が溜まれば、外から見て一目で留守と分かります。長く家を空ける際には新聞を止めたり、郵便物が溜まったままにならないようにしましょう。また、玄関先の植木鉢の下やポストなどに合鍵を隠しておくことも避けましょう。
侵入に時間をかけさせる
一戸建で最も多いガラス破りに対して、警察庁は次の対策を挙げています。
- 不在にする際は雨戸などを閉める
- 補助錠を取り付ける
- 防犯フィルムを貼る
- 防犯ガラスや面格子、窓シャッターを取り付ける
ドア錠破りや戸外しには、補助錠を足してワンドア・ツーロックにすること、ドア枠にガードプレートを付けることが有効です。防犯性能の高い建物部品 (CP部品) も選択肢になります。
狙いはどれも同じで、侵入にかかる時間を5分以上に延ばすことです。
見られていると思わせる
住宅へ侵入しにくい環境をつくる方法として、警察庁は3つ挙げています。センサー付きライトを取り付けること、見通しがきくように植栽を剪定すること、そして足場になる物を外に置かないことです。
犯行をあきらめた理由に「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ見られた」が並ぶのですから、誰かに見られる可能性がある家だと分からせること自体が対策になります。ただ、ここに旅行ならではの難しさがあります。近所の方の目は借りられても、自分の目は届きません。
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
留守のあいだ、カメラが目の代わりになる
3つの対策のうち、留守を悟らせないことと、侵入に時間をかけさせることは、出発前の準備可能です。残るのが「見られていると思わせる」と、何かあったときに気づくこと。この2つだけは、家を離れている本人には手が出せません。ここを引き受けられるのが防犯カメラです。
役割は3つあります。設置されていると分かること自体が抑止になること。何かあったときに映像が残ること。そして、異変をその場でスマートフォンに知らせてくれることです。旅行先にいても、玄関先で誰かが動いた事実をその場で知り、映像で確かめられます。
置き場所は、データが示した弱点に合わせることをおすすめします。共同住宅で最も狙われる玄関。一戸建で最も狙われる窓まわりです。ただ、カメラを付けたからといって窓と鍵の対策が要らなくなるわけではありません。カメラは気づくための道具であって、侵入を物理的に止めるのは補助錠や防犯ガラスの役目です。5分のあいだに気づくのが前者、5分をしのぐのは後者と考えると分かりやすいと思います。
Ankerのセキュリティカメラ
玄関:Eufy Video Doorbell E340
警察庁では、侵入者が留守かどうかを確認する方法の1つとしてインターホンを鳴らすことを挙げています。これに応答できるのがドアベル型のカメラです。外出先からでも相手を確認して双方向で通話ができるため、留守だと悟られずに済みます。
この製品には2つのカメラがあり、正面のカメラで訪問者を、下向きのカメラで従来のドアホンでは見にくかった足元の荷物も確認できます。顔認識システムで人物ごとの検知動画をアプリで管理でき、荷物検知機能では荷物の配達と引き取りをAIが検知してプッシュ通知で知らせます。
2K高解像度のフルカラー映像で昼夜を問わず確認でき、IP65の防塵・防水性能を備えています。設置は3Mテープかネジ留めの2種類の設置方法に対応しているため、工事は要りません。
こんな人におすすめ
旅行中もインターホンの来訪者に外出先から応対し、留守を悟られたくない方

正面のカメラで訪問者を、下向きのカメラで従来のドアホンでは見にくかった足元の荷物も確認できます。
3Mテープかネジ留めの2種類の設置方法に対応。
工事不要で手軽に取り付けできます。
別売りの製品と連携し、スマホがなくても来訪者に気付けるチャイムをならしたり、モニターで来訪者・荷物の確認ができます。
顔認識システムで人物ごとの検知動画をアプリで管理できます。 荷物検知機能で、荷物の配達・引き取りをAIが検知してプッシュ通知でお知らせするので、盗難も未然に防げます。
IP65の防塵・防水性能で、雨やほこりの多い環境、悪天候時でも心配不要。
2K高解像度の鮮明なフルカラー映像で昼夜を問わず、荷物などの確認が可能。
窓まわり・屋外:Eufy eufyCam S4
一戸建で最も狙われるのが窓でした。窓まわりをはじめ、家の周囲などの屋外の広い範囲を確認したい場合に活用できるのがこちらです。
4K高解像度の固定式カメラと8倍ズームが可能な2K追尾式カメラを搭載した2-in-1タイプで、追尾式カメラが人物を追っているあいだも固定式で全体を捉えます。4K (約800万画素) の高解像度と8倍ズームにより、約50m先の人物や車のナンバープレートまで鮮明に記録し、カラーナイトビジョンで暗い環境でも色鮮やかな映像を残せます。
長期の留守で気になるのが、誤検知による通知の山です。この製品はレーダーと赤外線の両方が反応したときだけ検知するため、風に揺れる木などを拾いにくくなっています。
※プッシュ通知にサムネイル画像を表示させるには、画像を一時的にクラウドに保存する必要があります
赤と青の点滅ライトと最大105dBのアラームをアプリから鳴らせるほか、双方向通話にも対応します。「見られている」と気づかせるための機能だと考えてください。
※ソーラーパネルで給電するために、製品を太陽光が当たる場所に設置する必要があります。屋根の下など太陽光が当たらない場所への設置は避けてください。冬季は気温の影響により、充電効率が低下する可能性があります。-10℃以下では低温保護機能が作動し、ソーラー充電が停止します
こんな人におすすめ
窓まわりや家の周囲など、屋外の広い範囲を留守中も見守りたい方

4K高解像度の固定式カメラと8倍ズームが可能な2K追尾式カメラの2-in-1。追尾式カメラが一人を追跡している間も固定式カメラが全体を捉えるため、複数犯も取り逃がしません。
レーダーと赤外線のデュアル検知により、熱を検知する赤外線センサーと、動きを検知するレーダーセンサーのデュアル検知。両方のセンサーが反応した時のみ検知することで、風に揺れる木などの誤検知を大幅に減らし、本当に必要な通知だけをお届けします。
※プッシュ通知にサムネイル画像を表示させるには、画像を一時的にクラウドに保存する必要があります
4K (約800万画素) の高解像度と8倍ズームにより、約50m先の人物や車のナンバープレートまで鮮明にまで記録。さらにカラーナイトビジョンにより、周囲が非常に暗い環境でも、まるで日中のように明るく色鮮やかな映像を記録します。
5.5Wのソーラーパネルが日中の太陽光を効率的に集め、1日わずか1時間の直射日光でカメラのバッテリーをフル充電。ソーラーパネルは着脱式で、日当たりの良い場所にパネルだけを設置することも可能。IP65の防塵・防水性能で、悪天候でも安心。
※ソーラーパネルで給電するために、製品を太陽光が当たる場所に設置する必要があります。屋根の下など太陽光が当たらない場所への設置は避けてください。冬季は気温の影響により、充電効率が低下する可能性があります。-10℃以下では低温保護機能が作動し、ソーラー充電が停止します
赤と青の2色の点滅ライトに加え、最大105dBの大音量アラームをアプリから手動で作動させ、不審者を強力に威嚇します。また、AIノイズリダクション搭載の双方向通話も可能で、外出先でもスムーズな通話が可能です。
センサーライト一体型:Eufy Wall Light Cam S4
警察庁が挙げていた侵入しにくい環境づくりの1つが、センサー付きライトの設置でした。その照明とカメラが一体になっているのがこちらです。洗練されたデザインに4K (約800万画素) の高画質カメラを搭載しており、お家の外観を損なわずに、玄関先や駐車場まわりを見守ります。
最大8倍のデジタルズームにより、8m先の広範囲までしっかり記録できます。カメラの角度は最大45度まで調整可能なので、景観を保ちつつ、気になるエリアをカバーできます。夜間はフルカラーで録画でき、最大100dBの警報サイレンと警告ライトで不審者を威嚇します。「見られている」と気づかせる役割は、ここが担います。
※カメラの角度調整は手動で行います。連続照明には対応しておりません
※ソーラーパネルで給電するために、製品を直射日光が当たる場所に設置する必要があります。屋根の下など直射日光が当たらない場所への設置は避けてください
※本製品には32GBメモリが内蔵されており、ビデオ録画を約24時間 (4K) / 約60時間 (2K) / 96時間 (フルHD) 分保存できます。録画時間は解像度の設定により異なります。記憶媒体の容量がいっぱいになった場合、古いデータから順に上書き保存されていきます。24時間連続録画には対応しておりません
こんな人におすすめ
玄関先や駐車場まわりを照らしながら、カメラでも見守りたい方

洗練されたデザインに4K高画質カメラを搭載。お家の外観を損なわず、24時間ご家族の安心を守ります。
最大8倍のデジタルズームにより、8m先の広範囲までしっかり記録。不審な動きを鮮明に記録できます。
カメラの角度は最大45度まで調整可能。景観を保ちつつ、気になるエリアをしっかりカバー。
太陽光発電に加え、10000mAhの大容量バッテリーを搭載。充電切れの心配がなく、手間いらずで長時間の稼働を実現。
お好みの場所にライトを設置しつつ、ソーラーパネルのみ日当たりの良い場所に設置が可能。ライトを日陰に設置しても、効率よく充電できます。
夜間のフルカラー録画に加え、最大100dBの警報サイレンと警告ライトを装備。不審者を威嚇し、ご家族の安全を守ります。
電源引き込みや配線工事は不要で、穴あけ加工が可能な場所であればどこでも自由に取り付け可能。
データは本体内蔵の32GBローカルストレージに暗号化して保存。万全のセキュリティを備えながら、追加のクラウド費用は不要。ランニングコスト0円で安心してお使いいただけます。
まとめ
空き巣は、留守を狙う「侵入窃盗」の手口です。旅行や帰省などで数日間家を空ける際には、留守中の防犯対策についても事前に確認しておくことが大切です。
警察庁によると、侵入に5分かかれば約7割があきらめるとされており、侵入に時間をかけさせることがポイントの1つです。また、侵入者は周囲の人に見られたと感じてもあきらめる。だとすれば、やることははっきりしています。新聞を止めて留守を悟らせない。窓と鍵に時間をかけさせる仕掛けを足す。そして、留守中もセキュリティカメラを導入するなど自宅の様子を確認できる環境を整えて、異変に気づけるようにしておく。
旅行の持ち物リストと合わせて、自宅の防犯対策も出発前に確認してみてください。
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